002***ホステスになろう

人と話をするのが好きだった私。
そしてお金が欲しくて欲しくてたまらなかった私。
ある日ひらめいた。
クラブホステスになろう
こうして、私は必然的に?水商売の道を歩いていった。

私は求人誌を使い、「これだ」という店をリストアップし、前回失敗した教訓を活かしインターネットで店の評判を調べた。
私が面接を受けたのは時給4500円〜のクラブだ。
もちろんママがいて、プロのホステスさんがいる。

面接時には、雑誌なんかを見て自分なりにかなり気を使ったつもりだ。
まずド派手にしていたエクステをとり、自然な茶色髪のエクステに付け替えた。
メイクも青シャドーからゴールドに変え、ヌーディーなカラーのグロスから、赤味のある色へとシフト。
もちろんボロボロに穴があいたクラッシュデニムはやめて、タイトな黒のパンツ。
「背伸びした感じがするね」
と、ママに言われてしまったものの努力実って?か、私はその店に入店することが決まった。

源氏名は、前回に引き続きルイ。
この店では色々なことを学ぶことができた。
いちがいにはいえないが、キャバクラに比べてクラブは値段が張るため、客筋がしっかりしている。
泥酔いしたお客さんはほとんどと行ってこない。
確かにタッチしてきたりいやらしいお客さんは何処にでもいるけれど、その数も少ない気がした。

当時の私は、水商売というと、高収入かつ華やかなドレスを身にまとって優雅に紳士を接客する..というセレブ職業だ、と妄想していた。
実際は昼間OLさんをしていたり、子供を抱えていたり、「ワケあり」な子がすごく多くって、華やかなドレスっていうのも、実費で給料から引かれる。
同伴ノルマが達成できない場合ノルマももちろんかかってくる。
新人時代、お酒に酔っ払った私は家に帰ればトイレで嘔吐し続けた。
セレブとはかけ離れた現実に私自身、最初は驚いた。
だけど、私はその現実を受け入れホステスとして生きていくことを決意した。

営業で一番ビックリしたのは、やっぱりママの頭の回転のよさ。
どんなお客さんにもどんな話題にでも入り込んでいける「隙のなさ」だ。
私も必死でママの背中を追うつもりで勉強した。
基本は新聞に目を通すこと。事件、天気、スポーツ、政治。
隅から隅まで読む。野球の勝ち負け、順位を覚えるのは当たり前で、他にはワイドショーを見て芸能界ネタを仕入れたり、地図帳で各都道府県の特色を覚える..。
大変だったけど、嫌気は差さなかった。
前に在籍していたキャバクラ店とはワケが違う。エッチなトークだけで盛り上がれる客なんてほんの一握りもいない。
この努力はいずれ何倍って金額で戻ってくる!!なんて考えてたので笑。

その場の環境に染まりやすい私は、1ヶ月もすれば身なりだけは「ホステス」らしくなっていった。


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