004***初めての「セレブ」体験

初めてセレブな体験をした日のことを、私は一生忘れまい。

入店1ヶ月。
こんな私に太いお客さん(太いお客さん..頻繁に店にやってきてくれて大きな金額を落としてくれる人。逆に滅多にこなくて小さな金額しか落とさないお客さんは細いお客さん)がついた。
ホストクラブでいうと来るたびドンペリをおろしてくれる、アンジュのような(サイト内の小説参照 爆)お客さんである。
元はというとママのお客さんのお連れさんの友達だった。
たまたま私が席に着いた際、「お笑い話」ですごく気が合って、気に入ってもらえたのだ。(くだらない話しかしてないんだけど..。)
嫌らしい話はしてこない、触ることもしない、いつもニコニコしてくれるまさに紳士なお客さん。
来るたびドンペリをおろしてくれるにもかかわらず、「この後どこかに行こう」なんていうアフターの誘いもないし、「今月危ない。罰金が来るかもしれない」と相談すれば同伴してくれる。

まさにホステスから見ればパーフェクトなお客さんだ。

普段から「出張土産!!」なんていって、ドコーンとヴィトンのカバンやらなんやらくれるセレブな人なのだが、その日、「ルイちゃんていつも違うアクセサリーつけてるよね。」と、私につぶやいた。
私はティファニーとディオールが好きで、日によってディオール、ティファニー、と、コロコロ変えていた。
それに気がついていたようだ。
「そうなんですよーまぁ浮気性なんで」といって笑いを取ると、「そうだ!!アクセサリーをコロコロ変えるより、高い時計1つつければいいよ!!そっちの方がサマになる」と、彼は1人うなずいた。
「そうですよねーがんばって貯金します!!」と宣言しておいた。

翌日。

このお客さんには同伴といっては高い料理屋なんかに連れて行ってもらっていて、セレブ体験をさせてもらっていたんだけど、その日はわけが違った。
「プレゼント」といって彼はいきなり私の腕に腕時計をつけた。
私は目を疑った。
プライス 70万円。
カルテ○エの腕時計である。
「えええっ」驚く私を横目に彼はにっこり笑った。

「これから水商売で生きていくなら、いい時計しないと運がまわってこないよ。1年後にはワンランク、2年後にはさらにワンランクあげた時計を付けるといいよ。」

と、言い出した。
なんだか妙に納得してしまった。一点豪華主義勝負!!イイ女はジャラジャラつけなくってもイイ女!!
いただいた時計が似合うようなきれいな女性になりたい!!
時計をプレゼントされた日から、自分なりに美意識が高まった。
あの日のセレブ体験から、私は「プロのホステス」としてスイッチが入った気がする。

そして今、私はワンランク上..の時計を目指し働いている。





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